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ステロイドという薬は色々な疾患で使われます。
内科(例:膠原病) 呼吸器内科(例:間質性肺炎) 神経内科(例:多発性硬化症) 皮膚科(例:皮膚炎。主に外用薬として) それもこれもステロイドが抗炎症作用を持つからなのですが、よく言われるように副作用もありまして、肥満、ステロイド性の糖尿病、不眠、骨粗鬆症、精神障害とかが代表的です。 ステロイドは強力な効果があって、これで救われる方が一杯います。ただ、理学療法士をしているとステロイドを大量投与されて危機を乗り越えられたら後の方がほとんどなので、ステロイドの効果を直接目の当たりにする機会が余りなく、むしろ副作用を見る機会の方が多い ^_^;。仕事柄仕方ないか…。 病気の勢いが強い時はステロイドパルスといって点滴でステロイドを大量投与するのですが、この後に大腿骨頭壊死になって、人工股関節置換術をする人が時々います(一応言っておくと皮膚科で外用薬として使う場合は関係ないと思います)。 1回だけのステロイドパルスで両側とも大腿骨頭壊死になる人や、場合によっては30歳代で人工股関節置換術する方もおられます。 そういうのを見ると、うーん・・・と思ってしまう。 今の医学では防げない現象なんでしょうけど、股関節関連でこれだけたくさん見てしまうとステロイドに対して「…」と思ってしまうことも事実です。これはあくまで一面的な見方で、ステロイドを使わないと大腿骨頭壊死にはならないかもしれないけど、もっと大変なことになっていたでしょうから仕方ないと頭ではわかってはいます。 OAの人より大腿骨頭壊死の人の方が人工股関節置換術後のリハは良くなる速度が速いので、それがまだ救いでしょうか。それだけ若い人が多い故でもありますが。
by sakesukipt
| 2010-02-15 22:44
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