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理学療法士の独り言


理学療法士がブログで語るあれこれ
by sakesukipt
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職場が変わって

四月から職場が変わったのですが、所変われば何とやらで、病院によって患者層、医者の考え方、もちろん訓練内容なども随分変わりますねえ。

どれが正しい、間違っているではなくて、そういうものと思って、受け入れるしかないのですが。

で私がその新しい職場でどう思われているかはよくわからないのですが、なんとなく変わった人として見られてるかも知れない(笑)。

予定調和というのか、その場の空気とは違うことをしたくなる自分の性根を感じます。

まあ、昔からそうなんですが。
生き方の傾向として、人がやってないことをやりたくなる傾向にありますなあ。

変人というか偏屈というか…

でも、まあ新しい刺激を求めてやってみますか。

自分の人生に対しても、リハビリのあり方についても、今はまだ未踏の大地が残されていると(無理矢理)思ってやってみますかね。




# by sakesukipt | 2016-05-14 18:00

痛みと心 2

痛み、特に慢性痛には、心理・社会的要因が関与している可能性があります

慢性の腰痛があっても、問題は腰とは別の部分、例えば脳(言い換えれば、心)に存在するかもしれない…

確かに臨床で痛みがなかなか取れない患者さんでは心の問題が関与していると思えるケースもあります

ただ、痛みのストレスで心が元気をなくしているのでは、と思えるケースもあって、それは結局、鶏が先か卵が先か、という話になるのですが…

両者はミックスするというか、互いの足を引っ張りあって悪循環に陥ることもあるのかもしれません

個人的に難しく感じるのは、痛みの原因を患者さんの心に求めるのは医療職の逃げ口上ではないかと思えてしまうことです

うーむ

そのように考える医療者は、例えば積極果敢に手術したりもします


それが良かったかどうかは結果論でしか言えないのですが…

ある種、賭けみたいなものです
(どんな治療もある意味では賭けですが…)

ただ手術はハイリスクハイリターンであることも確かですね

心と痛みのリンクが深い場合では、体と心(脳)の両方にアプローチする必要があるのかもしれません

理学療法士が心(脳)にアプローチ?

またまた続く…

# by sakesukipt | 2014-01-11 21:09

痛みと心

日本では3000万人弱が腰痛をもっているそうです

職業で特に多いのが医療保健分野らしく、看護師さんの腰痛有訴率は60〜80%と高率です

理学療法士のそれがどれくらいか知らないけれど…

重症患者さんが多いところでは、理学療法士の腰痛も増えることは確かでしょうね

幸いというべきか、私の今の病院は腰には優しい気がします

この三年間、腰痛はなかったですね~

ただ、筋力も落ちた気がするな(笑)

腰痛の中には、他覚的にそれ程異常がないにも関わらず、難治性で慢性化しているものもあり、そのなかには心理・社会的な要因が関与しているものもあるようです

つまり、ストレスとか鬱ですね…

昨日、TVCMで抗鬱剤を飲むと痛みが改善すると宣伝していたものを見ましたが、そんな宣伝できるぐらい心と痛みの関係は明らかになってます

何故、心が沈むと痛みが増すのか?

一つ言われているのは、下降性鎮痛系の存在です

脳の中には、痛みを和らげる系があり、脳からトップダウンで痛みを鎮めてくれるのですが、それは情動を司る部分と、ニューロンが共通していることも多いようです

それでストレス等で情動面が弱ると、脳の鎮痛作用が弱まり、痛みが生じると…

うーむ

続く…

# by sakesukipt | 2013-11-17 01:05

お久しぶりです

久しぶりの更新です

約3年ぶりになります

誰も見てないかなと思ったら、アクセス解析を見たら意外とアクセスがあるのでビックリ

一体誰が見てるんだろう?

この3年色んなことがありましたが…

職場が変わったので、自分の立場も、受け持つ患者さんの層も変化しました

振り返ると、理学療法の世界は広いな~と思った3年間でした

色々な意味で…

また、おいおい書いていこうと思います

とりあえず1人は読者がいるらしいし(笑)

# by sakesukipt | 2013-11-07 22:56

久しぶりの研修会

以前は理学療法士向けの有料の研修会にちょくちょく行っていたのですが、最近は行く機会が減っていました。概ね経験年数と研修会への参加回数は反比例することが周りをみていても多い気がしますが(例外もいますけど)、私もそういう傾向が無きにしもあらずでした。

もっと色々参加すべきなんでしょうけど、私の場合、近隣のベテランの先生が無償の勉強会で色々教えてくれるのでそれで満足という面もあるのかもしれません。環境に感謝しないといけない。

が、先日久しぶりに行きたいと思える研修会があって行ってきました。
勉強になったし、知りたいことはしっかり質問して元はとれました。
会場でフロアに立って質問するのって結構勇気が要るといえば要る行為なのですが、時間使って金払っている以上聞かないと損という関西人気質があるので我ながらそういうところは厚かましい方だと思います。慣れると結構平気になりますしね。

今回はその分野では第一人者みたいな人がいたので名刺交換して、今度私が書かないといけない原稿を見て下さいと頼みました(ほんと、図々しいな)。快くOKしてくれたので良かった~。

もっとも、その先生の経験に裏打ちされた含蓄ある講演を聞いた後では私が書く原稿なんて意味ないんじゃないか、とも思えたのは事実ですが…。

さて、どうなりますか。
駄目出しされまくるんだろうか (^^ゞ

# by sakesukipt | 2010-11-23 22:35

「起立訓練」を検索すると・・・

ふと気になって「起立訓練」をgoogleで検索してみました。

で、最初に表示された10件の内容を見てみると、2件が本当の意味での起立訓練(つまり、座位からの立ち上がり訓練)、あとの8件は起立矯正台か斜面台のことでした。

もしかして、起立訓練というと他動的に起立させる後者の内容を指している地域もあるのかもしれませんね。なんか、そういう疑念がふつふつと…。

ちなみに、私のいる地域では起立訓練=立ち上がり訓練で、説明するまでもないといった感じなのですが。以前、ある原稿で起立訓練のことを書いたのですが誤解されてないか心配になってきました。内容を読めば伝わると思うけど。

英語は、例えば「life」という単語が「人生」だったり「生活」だったり多義的なので紛らわしいですが、日本語は同音異義語があっても漢字表記が違うので(例;橋、端、箸)、誤解を受けにくい点は良いと思っていたのですが…。

表記が一緒でも意味がバラバラでは困りますね。特に理学療法の世界ではそういうことが多い気がします。用語の統一ってやはり大事かもしれませんね。

# by sakesukipt | 2010-11-13 21:25

EMS

私は臨床で頻繁にEMS(electric muscle stimulation)を使います。いわゆる電気刺激、低周波治療のことです。

対象筋は様々ですが、私は大腿四頭筋によく使います。特に膝関節術後の患者さんには効きます。

以前、膝関節術後の患者さんに対し大腿四頭筋へのEMS前後で歩行時の床反力がどう変化するかを調べたのですが、する前は垂直成分の山が低くて2峰性にもならなかったのが、した後は健側と同じようなきれいな波形になりました。見た目の歩容がEMS前後で即自的に変わることも多いから、この結果は予想通りでした。でも、こういう調査は余りされてないんじゃないかと思って、データを積み重ねて発表してやろうと考えていました。…が、怠けてしまってその後データとってませんねー。

EMSというのは要するに電気で筋肉を他動的に収縮させるのですが、見た目の反応は筋量に比例することが多いです。スポーツ選手はうちで使っている機器だと20mA(ミリアンペア)も電流を流せば、かなりぼっこり収縮が得られるのですが、高齢者だとその倍ぐらい流してようやく収縮が得られる程度の時もある。総じて、筋量が少なくて術後の腫脹が強い人ほどEMSの見た目の反応は乏しいです。

最近、大腿骨転子部骨折の術後でかなり大腿部が腫脹して(指で押したらへこむ)、痛みも強い症例を担当しました。元々の活動性も低く、筋力も弱い方です。術後1週間経っても平行棒内歩行時に患側下肢がまともに振り出せなくて私が介助してようやく前に出せる感じ。

この方に患側の大腿四頭筋へEMSを10分間してみました。50mA流しても見た目の収縮が全く無いので、これは効果ないかも…と思ったのですが、実施後はしっかり振り出せるようになりました。これにはびっくりしました。EMSって見た目の収縮が全くなくても効果あるんだな、と。

こういう患者さんの場合、強めの電流を流しても痛みを伴うことは少ないので、収縮が出るところまで電流を強くすれば更に効果が得られるのかもしれませんが。そのへんのコンセンサスはあるんでしょうかね?知っている方がいたら教えて下さい。

今回の経験から股関節術後の患者さんにも今後はもう少しEMSを使おうと思うようになりました(特に重症例に対して)。

# by sakesukipt | 2010-10-31 01:00

屋久島へ

屋久島へ行ってきました。
目的はもちろん縄文杉をみるため。

朝4時に起きて、登山口から約20kmの距離を往復しました。
こんなにたくさん歩いたのは初めてかもしれないなあ。

往路は雨がザーザー降っているなかを、前半はトロッコ列車の線路をひたすら傘をさしながら歩きましたが、これが単調で眠くて困った。後半は山道を行くのですが、こっちは登山っぽくて退屈せずに済みました。

全体を通して、①やたらと人が多くて自分のペースで歩けない(自分も行っといてなんだけど)、②行程が長丁場なので(往復10時間)、往路は先を焦り景色をゆっくり見れず、復路は疲れて見る余裕がない等が残念でした。

可能であれば、もう一回人が少ない時に行きたい(どうかね?moon)。
次はペースがわかっているのでもう少し上手く歩ける気がする。

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それでも垣間見る風景は一見の価値があり、幻想的な景色をいくつか見た気がする。

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屋久島は月に35日雨が降るなんて言いますけど、湿潤な気候のためか山中は至る所に苔が繁殖して全体が深い緑色をしています。京都には苔寺という寺がありますが、屋久島は苔島という感じでしょうか。

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で5時間ぐらいかけて到着したのですが、ご覧の通り縄文杉の前では行列ができていて、近くまで来たのになかなか見れない。休憩にはなるけど興醒めではある。

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ようやく縄文杉とご対面し、人がもっと少なかったらもっと感動したのに、と思いながらも確かに神々しい木だと思いました。疲れも飛びました。


最終日はレンタカーで屋久島を一周したのですが色々見ながら楽しめました。信号がびっくりするほど少ないので楽だし気持ち良いです。
海もきれいで海岸には大きな波が立ちます。
(泳ぐつもりで海パン持っていったけど波を見てびびって止めた ^_^;)

# by sakesukipt | 2010-10-10 23:09

治療の引き出し

先日、変形性股関節症の手術に関する医師の講演があって聞いてきました。

その医師は、変形性股関節症に対して人工関節ばかり行われる風潮だが、もっと色々な術式が選択されてしかるべきと力説されていました。そして、様々な術式をわかりやすく、症例を交えて話されました。勉強になりました。

治療というのは何でもそうだと思うんですが、患者さんの問題の種類、段階に応じて引き出しが多いほど丁寧という印象があります。同じ疾患名でも細かく評価・分類し、それに応じた引き出しがあるというのが臨床家の本道でしょう。でも、これは理学療法でも“言うは易く行うは難し”の問題です。

ただし、引き出しが少ないのが悪いかというとそうも言いきれない部分もあって、ひたすら一つの治療をしているところはそれだけ経験を積むのでエキスパートになって成績が安定する、あるいは良好な成績を導けるという長所があります。また同一の治療でもその中での応用という側面も必ず存在するので一つだけの治療イコール粗雑とは言えない面もあると思う。

また、手術でいえば、一つの治療に特化すると症例数が増えるので対外的にも長所が大きい。例えば、同じ手術を年間100例している病院と30例の病院では前者の方がなんとなく信用できる気になりますが、たくさん手術している病院はそれがアピールになってさらに多くの患者さんが集まるという正の構図ができる。色々な手術をする病院ではこういう構図を作りにくいかもしれない。

上記のような背景があるので、引き出しが多いほど良いとは言えない面があるのは確かですが、もし私が手術を受ける立場であれば引き出しが多い術者を好むかもしれない。例えば人工関節はトランプでいえばジョーカーみたいな存在で、出しとけばとりあえず間違いはないんですが、それをあえて出さないような人はわざわざ苦労する道を選ぶキャラクターのように感じられ、私はそっちの方が人間的に信用できるんですね(術者の教育背景も影響するから一慨にキャラクターの問題だけにはできないんですが)。

ただし、色々な引き出しを持っている治療者でも適応の基準がしっかりと地に足がついた人じゃないと独善的になる危険もあるのでそこの見極めも必要かな、とも思う。

色々な治療の引き出しをもっていて、そこに確かな判断と技術を持っている人ってそうそう居ないとこれまでの経験から感じていますが、今回の先生はそういう何かを持っている雰囲気がした。将来、偉くなられるんじゃないかな。

# by sakesukipt | 2010-10-08 22:39

別人格

私は結構重度の人見知りでして、例えば床屋なんか苦痛です。
なぜなら理容師さんと話さないといけないから。
黙っていればいいんでしょうけど、話しかけられるとなんか答えないといけないし、緊張してしまう。最近の床屋は髪を切る人と髪を洗ってくれる人が分業なので2回緊張しないといけない。困ったもんです。

でもこれが仕事になるとそういうことはなくて、毎日の新患患者さんや面会に来られたご家族とか初対面の人が目白押しであるにも関わらず割と自然に会話できます。

時々、第一印象でちょっと苦手だなと思える患者さんもいますけれど、むしろそういう患者さんの方がこちらのコミュニケーション意欲が刺激されるし、後になってみると印象に残っていることも多い。

仕事以外で会う初対面の人とも仕事の時のように自然に会話できたらいいなーと思うのですが、なんか難しいですねえ。

ジキルとハイドじゃないけど、仕事の時は別人格になっているんでしょうねえ。
不思議。白衣の力なのか。
コスプレする人ってこういうのを求めているのか、と考えみたりする。

# by sakesukipt | 2010-08-14 22:29

outer

インナーマッスルとは、体の深層にある筋肉でして、肩で言えば主に棘上筋などの腱板筋群が代表的です。脊柱とか股関節の周りにもインナーはありますね。

「インナーを鍛えろ」というのはちょっと格好良いフレーズで、いかにも筋力トレーニングに精通してるというかちょっと玄人っぽい感じもします。

肩でいえば、腱板筋群に問題を生じることが多いので臨床的にもインナーは重要なのですが。

そういった背景があるので上腕二頭筋や三角筋などのアウターマッスルは軽視されていることが多い気がします。アウターを使わずにいかにインナーを鍛えるかみたいな文章を読むと、アウターが邪魔者扱いされてるみたいで個人的には同情してしまう。

というのも、以前、筋皮神経の単独麻痺という珍しい病態の患者さんを担当したことがあるからでして、これになると上腕二頭筋が麻痺してしまいます。上腕筋も麻痺しますから、肘の屈筋はほぼゼロでして、この状態を見たことがない人にはわかりにくいと思いますが、腕はさっぽり使い物になりません。

あと、腋窩神経麻痺の患者さんもみたことありますが、こうなると三角筋が麻痺しますから、これもほぼ腕が使い物になりません。せいぜい補助手どまり。

こういう経験をすると、アウターの重要性が嫌と言うほどわかります。

アウターというのは電気、水道、ガスといったインフラみたいなもので、普段はあって当たり前で、なかなか故障しませんから有難みもわからないのですが、いざ災害が生じてダウンしてしまうとその日の生活にも困るようなもんなんだな、ということをわかりやすい形で教えてもらった。

その点、インナーというのは故障しやすいし、故障してもQOLは低下するけどまあなんとか日々の生活はできるよな、みたいな印象もあります。ネットみたいな存在かもしれませんね。

アウターさん、日々のお勤めお疲れ様です。
なかなか言われないだろうからsakesukiptから言わせていただきます。

# by sakesukipt | 2010-06-19 19:03

接客

うちらの仕事は、人間くさい仕事でして、世間の接客業とは随分異なるところもある。マクドナルドのお客さんにもそれぞれに背景があるのに違いけど、多分ハンバーガー売るのに背景を考えて売らないだろう。

特に急性期病院のお客さん(患者さん)というのは全身麻酔をかけた手術の翌日だったり、人工呼吸器で声が出せなかったり、余命が限られていたりすることもある。癌の末期で、家族はその介護に疲労困憊して、うつ病になりかかっていたりする状況もある。そうした状況を前にしてリハビリを行う。

こういうところは世間の接客業とはやはり相当違うと思うし、そういう意味で人間くさい。

そうした状況でただ関節を動かすとか筋力を強化すればいいというものじゃなくて、もう少し患者さんに総体的に役立つことを指向する。リハビリで病気を治せる訳じゃないし、実際どの程度役に立っているかはわからないが、そうした気持ちは伝わるみたいで、患者さんやご家族の気持ちを少し楽にするぐらいはできる(時もある)。臨床経験を積むにつれて、そういうリハビリの精神的な作用って馬鹿にできない、と思うようになった。

また上記のような患者さんをたくさん担当すると、理学療法士としての懐が少し深くなって、色々な患者さんに幅広く対応できるようになったりする。これは自分の人生経験のうえでも貴重な機会である。

先日、mantarou先生のやっている勉強会に行ったが、いつもの通りmantarou先生の独演会であるが(^^ゞ、これはなかなか面白い勉強会です。

で、そのなかで看護師さんの対応に気分を害し、治療を拒否するようになった患者さんの話があった。誰もなだめることができなくて、最終兵器(?)としてmantarou先生がその患者さんに対応したらしい。

その患者さんにどのように対応したかを身ぶり手ぶりで演じてくれたが、これはなかなか見ごたえがあった。平身低頭で謝るとかそういうマニュアル的な対応では全くなく、人としてどのように対応したかということであったと思うが、すごく上手いと思った。名人芸。

偉そうなことを上述しましたが、こういうのを目の当たりにすると俺はまだまだだな~と思いますね。細かい小手先の手技よりも時としてこういう話芸がうちらの世界では役に立つ時もあると思う。誰もそんなこと言わんけど。

こういうのをどうしたら若い人達に伝えることができるのかな、とも思った。

ところで前回のブログを見たmantarous先生に「サドだろ」と言われましたが、心外です。
ま、それはどうでもいいんだけど (^^ゞ

# by sakesukipt | 2010-06-12 23:22

涙目

理学療法士の学生さんの一日見学というのがありました。
午後だけなので正確には半日見学だけど。
4年制の学校の3年生らしい。

患者さんの脈拍を測ってと頼んだら、その学生さん(女子)は手首の尺側で脈をとっていた。

おいおい (^^ゞ
何を測るつもりだ

学校から何を期待されているのかわからないけど、こういう学生さんの場合、とりあえず私は質問攻めして、知識の無さを痛感してもらうことにしています。

その結果、学生さんは涙目になるわけで、俺って厭なやつだなと思わないでもない。

ま、でも、こういう機会を使って勉強のモチベーションを上げることも必要かなと。

実際の患者さんを目の前にして何もわかっていないことを痛感してもらうこと。
長期の臨床実習生の場合も同じだけど、そういうことを感じてもらうことから始める必要があるのかなと最近思っています。

恨まれてなければいいんだけど (^^ゞ

学生さんに対するこういう対応が教育的効果があるか否かを短期的効果、長期的効果に分けて調査してみたいけど、そこまで暇じゃないしな~

# by sakesukipt | 2010-06-08 22:34

かんごしさん

以前、女性のナースは看護婦、男性は看護士と呼ばれていたのですが、今は看護師という名称が正式になりました。男女とも同じ言い方で良くなったわけです。

めだたしめでたしの筈なんだけど、私は今でも女性には「看護婦さん」と言ってしまいます(名前を知っている人は名前で呼ぶけど、ほとんどの人には”かんごふさん”)。

看護師さんという言い方はなんか歯に物が挟まった感じがあって収まりが悪い(私だけかな?)。

でも最近は男のナースが増えてきて、男に看護婦さんとは言えないから、「かんごしさん」と言う機会が増えてきた。そうやっているうちに収まりが良くなって女性にも「かんごしさん」と言えるようになるかもしれん。こういうのって習慣的なもんだし。

ところで男のナースが増えてきたのは、世間が不況だからなのか何なのか知りませんが、個人的には良い傾向と思ってます。

ナースステーションって結構閉鎖的な空間に感じられて、就職して数年間は苦手だった(多分、同じように感じている理学療法士は多数いると推察)。今ではアレルギーは薄れましたが、独特な空気があることも確かです。女性だけの秘密結社みたいというか。

男の看護師が増えてきてそういう空気も少し薄れてきたような感じがする。
まだ男ははマイノリティーだけど、心の中では応援しています。
個人的に話を聞くと、あの中で生きていくのは結構大変らしいけど。

# by sakesukipt | 2010-06-04 23:54

仕事は体に良い

学会があったので行ってきました。
ま、自分の発表は可もなく不可もなく、淡々と終わりました。

問題は夜でして、学会に行くとなんやかんやで飲むから、やってはいけないと知りながら各種酒をチャンポンして気持ちが悪かった。食い物もどうしても地元の名産を食べますから、飛騨牛美味しかった。

学会が終わった後も親戚の家に行って限界まで飲み食いできました。
K姉ちゃんありがとう。

で、帰ってきて体重計に乗ると、なんと4kg増えてました。
私は滅多に体重増えないんだけど、これには驚きましたねー。
で、今日仕事から帰ってきて再度測ると1.5kg減ってました。

心不全か!というぐらいの体重の変化ですけど、やっぱこの仕事って結構カロリー使うんだなーと思いましたね。仕事始めてから体重が20歳の時と変わらない状態で低値安定しているんですが、改めて理学療法士という仕事は体に良いと思いました。

でもそんなにきつい仕事とも思わないんだけど。
肉体労働の部分もあるけど、本当の肉体労働と比べたら全然たいしたことないし。
どこにそんなカロリー使っているんだろう?不思議といえば不思議。

# by sakesukipt | 2010-05-31 21:42

stranger

今度、ある本が出版されるらしく、私もちょっと関わっています。
こんなことを書くと格好良さげだけど、私なんかただの末端です。
イカに例えれば、8本目の足ぐらいの末端です。

で、出版社の人いわく、「症例発表だけの本は売れないから、それだけは止めてくれ」と…。

私は普段は浮世離れしたことを考えている暇人なんですが、こと理学療法のことになると、具体的な話が好きで、症例報告なんかそういう意味では大好きで、自分で書いた論文10本の内7本は症例報告なんですよね (^^ゞ。
ま、それぐらい症例報告を偏愛している。

理論だけを良いところ取りして、実際にどうやれば良いのかさっぱりわからん内容は、生理的に受け付けない。でも、そういうのが理学療法の世界には多い気がしていて不思議だった。

今回、上記の話を聞いて、具体的な内容が少ないのは多数の読者がそういう理論を中心としたものを好むからかもしれないなーと思った。

やっぱり俺って変わり者なんだと今まで生きてきて1000回ぐらい思ったことを今回のことで改めて認識した(^^ゞ。

でもやっぱりうちらの仕事は具体的な方法論があってなんぼと思っているので、自分は変わらず変わり者でいきたいと思っています。もう今更変われないし。
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連休中に鹿児島まで巨木を見に行ったのですが、上記の写真は日本一大きいとされる蒲生の楠の写真です。いくつかの巨木を見ましたが、連休中で周りは賑わっているのに巨木の周りには自分以外常に誰もいなかった。こういう時も自分を変人と感じる刹那ですな。

# by sakesukipt | 2010-05-22 21:25

Who? How? Why?

いつも思うことですが、急性期病院はこんなに混んでいて、人工関節置換術というありふれた手術ひとつとっても手術代やリハビリも含めた医療費は目が飛び出るぐらいの高額で、それでなんでほとんどの病院は儲からないのかなーと…。

急性期病院というのは他のサービス業と比較して客単価はとんでもなく高い筈なのにねえ。そのうえ、最近では回転も早いし。

多くの公立病院が赤字経営、儲けている民間病院でも黒字額はたいしたことない筈でして、不思議でたまらん。特に公立病院なんて古いから減価償却終わっている設備も多いだろうに。

病院は人件費が高いから、と言われそうですが、例えば大学病院では医者の給料はかなり少ないし、大学院生なんて学費払ってるのに手術の執刀をしている科もあったりで、どう考えても儲かりそうなんだけど。

福祉の分野もそうで、利用者はたくさんいるし、結構なお金が動いている筈なのに、職員はワーキングプアと言われるぐらいの安月給。別に搾取されている訳でもなさそうだし、本当にそれだけしか給料が出せない状況なんでしょう。

一体どこにコストがかかっているんだろう?
逆にいうと、これだけのお金が動くなかでどこが儲けているんでしょうね?

きっと笑いが止まらんほど、設けているところがあるはずなんだけどなー。
もし誰も儲けていなかったら、そっちの方が悲惨だ。

ところで、最近このブログのコメントはエッチ系の書き込みしかないので、誰も読んでないのかと思ったら、近くに読者がいることを知りました。

読んでいる人はコメントをしてくれた方が私としては嬉しい(独り言)。

あと、エッチ系の書き込みって誰かがわざわざ文面を考えて手入力しているんですかね?だとしたらお連れ様です。ねぎらってどうするという気もするが。

それとも不幸の手紙みたいに同じ文面をコピペして連鎖していくものなのか?
あるいは自動的に書きこまれるプログラムみたいなものが存在するのか?

このあたりも上記の問題と同じぐらい私には謎です。

# by sakesukipt | 2010-04-25 21:28

内包病変の患者さんに理学療法士としてできること

脳梗塞で片麻痺となった患者さん。
梗塞巣は小さかったのだがピンポイントで内包後脚に当たっている。
そのため運動麻痺は重度。梗塞巣がちょっとずれれば全然違うのですが。

「夜1人で目覚めると死にたいと思う」と言われる。
脳卒中後の鬱症状というのは結構多いのです。

こういう患者さんに理学療法士としてできること。
リハビリをして、確実によくなっていることを体で感じてもらい、言葉でも積極的にそれを伝える。要するに回復を上手くプレゼンテーションすることが大事で、それが心理的な問題に対しても有効だと思います。そのためには理学療法士として明確な予後の予測ができることが重要で、どのように良くなるかという絵が頭にないと上手に患者さんにプレゼンテーションすることが難しい。

内包病変の患者さんに、こういう運動をすればこれぐらいの期間で良くなるというのは頭の中に結構明確な絵があります。昔はとにかく改善しただけで嬉しかったが、今は改善するのは当たり前で、予測に基づいて患者さんに良くなってきていることを具体的に感じさせ、気持ちを盛り上げることが重要と思うようになった。

今日は確実にここが良くなるだろう、明日はあれが良くなるだろうという具体的予測があるので、患者さんが「死にたい」と言っても、それほどはひるみません。

患者さんが夜はいくら死にたいと思ってもリハビリで回復してきていることを上手に伝えることができたら、少なくともリハビリの時間は笑顔も出るし、リハビリに対して一生懸命頑張ってくれる。その間だけは患者さんのネガティブな気持ちを消すことができる。抗鬱薬を処方することはできないけど、上記のようなやり方で患者さんの気持ちをプラスに持っていけるのは理学療法士にしかできないことだろうと思っています。

この患者さんはリハビリが楽しみと言ってくれるし、リハビリ中は充実した顔になる。
「死にたい」というなかなか他人に言えないようなことを言ってくれること自体、こちらを信用してくれている証(と思うようにしています)。

昔はなかなかそうは考えられなかったのだけれど…。

# by sakesukipt | 2010-04-21 23:57

ICU acquired weakness

「chest」というインパクトファクターの高い英文雑誌に表題の論文が載っており、読んでみました。論文自体は3年ぐらい前のものですが。

ICU acquired weaknessとは、ICUで治療を受けるような重症疾患を罹患した患者さんに廃用だけでは説明がつかない筋力低下を認める状態を指します。そして、その筋力低下の本態は、神経炎や筋炎で、実際そのような患者さんに電気生理学的検査や筋生検をすると高率に異常が見つかるそうです。

これまでICUで1-2週間人工呼吸器管理を受けた患者さんで異常に筋力低下が進んだケースを結構見てきましたが、恐らくこの病態だったんでしょうね。

ICU acquired weaknessになりやすい因子として、全身炎症性症候群(敗血症、多臓器不全など)、人工呼吸器管理や深い鎮静が続くこと、ステロイドの使用、高血糖の持続、不動などが挙げられていました。

経験上、これらは納得できます。

肝心の治療法ですが、残念ながらこれになってしまうと効果の高い治療法はまだないようです。ですから、ならないように予防することが重要とコメントされてました。具体的には、鎮静を極力しない、厳格な血糖管理、ステロイドを極力使わない、早期からリハビリする、ということのようです。

勉強になりました。

# by sakesukipt | 2010-04-12 22:05

膜が痛い

このあいだ、腕を思いきり柱にぶつけて痛かった。
「これは骨膜の痛みだな」と思ってしまうのは職業柄のせいで、体をぶつける度にそういう思考をしてしまう。

ところで骨と骨膜のように、臓器のほとんどは膜上の構造物で包まれていますが、臓器本体には痛覚がないのに、周りの膜が痛みを感じることが多い。

くも膜下出血は激烈な頭痛で発症しますが、脳外科医に「なんであれはそんなに痛いんですか?」と聞いたら「知らない。でも痛いんだよ」と言っていた(^^ゞ。多分、あれはくも膜が痛いんじゃないでしょうか。人体の構造上そういう推論で合っている気がする。

なぜ臓器本体ではなく周りの膜が痛みを感じる機構になっているかは不勉強なので知りませんが、恐らく侵害刺激を感じるのは表層のみにして、臓器本体は侵害刺激を受けても機能を停止しないようにできているのでしょう。進化の過程でそうなったのでしょうが、よくできています。だって痛みを感じる度に機能を停止されたら生きていけません。

でもそれは人体が侵害刺激にのみ注意してれば良い時代だった時の名残でして、今ではそう簡単な話ではない。例えば肺には痛覚がありませんので、肺癌ができても痛みがなく発見された時には手遅れということになります。医療が発達した今なら、肺癌の侵害刺激で痛みを知覚する方が早期発見につながって死亡者数を減らせるのですが残念ながらそうなってはいない。一方、肺を包む胸膜には痛覚があって、胸膜炎なんか結構痛いみたいですね。胸膜炎自体はそれほど重篤な疾患ではないのに。

とにかく臓器本体には痛覚がなく周りの膜が痛みを感じるというのが人体の構造で、これは結構象徴的な話かと思います。

大企業の経営が傾くと、本体以上にその下受け企業が大打撃を被るのはまるで人体のようですね。

日本は今どんどんおかしくなっている気がしますが、昨今の暗いニュースはまだ表層の痛みであって本体に対する警告でしょう。本体は今のところ、まだ大丈夫でしょうが、この警告に上手く気付いて対処する必要があるけど、政治がねー…。

私は結構悲観的な気持ちで昨今の成り行きをみています。

# by sakesukipt | 2010-03-14 22:28

これまで担当した患者さんの数は?

同僚が最近1年間で担当した患者さんを対象に調査を行っているのですが、それによると1年間で約200人の新患患者を担当していたそうです。

この1年間はスタッフ数が増え、以前と比較して担当患者数はかなり減ったので、年間の新患数ももっと少ないかと思っていましたが意外と多いですねえ。年間365日のうち、勤務している日数は多分230日前後ぐらいなので、今は1日1人の新患を担当するぐらいのペースなのかもしれない。

昔は1日に新患さんが5人という時もあって、多分今の2倍ぐらいだったのじゃないのかなー。あくまで体感的にですが。

それで計算してみると
私は今で8年間勤めたので、
最初の7年が400人×7=2800人
その後の1年が200人×1=200人
上記を足すと3000人。

多いのか少ないのかわからんな。ちょっと相対化します。

日本の人口127,156,225人を3000人で割ると、約42000人につき1人を担当したことになる。

フォークランド諸島の人口は約3000人なので、それと同じぐらい。

市町村のうち、村は187村存在するが人口3000人未満は90村ぐらい。

以上のデータはウィキペディアを使いました。

ま、相対化しても結局よく実感できないですが、なんとなく結構多いんだなーという気もします。もともと人見知りする性質なんですが、就職してから改善された気がするのは多くの患者さんに会ったおかげかもしれないな。人見知りのままじゃこの仕事できないですからね。

# by sakesukipt | 2010-03-10 22:29

義足のヨーダ

先日、義肢を扱っている会社が切断患者さんを招いての催しを開いたのでお邪魔してきました。その会の趣旨は、切断患者さんに新しい義足部品の紹介や理学療法士の講演や歩行訓練を受けてもらうことが主です。単なる営業じゃなくて、歩行訓練まで受けてもらうところがフォローが細かくて良いと思う。最近は在院日数が短くなった関係で十分なリハビリを受けられず、部品の性能は向上しているのに切断患者さんの歩き方はむしろ悪くなっているという問題意識もあって、こういう会を設けているとのこと。私はただの視聴者でしたが大変勉強になりました。

その中に来られている人で、80歳ぐらいの大腿切断患者さんがいたのですが、その歩き方のきれいなこと!今まで杖も使ったことがないそうです。旅行もどんどん行かれて、若い切断患者さんやもしかして同年代の健常者より、活動的な生活をエンジョイしておられるのかもしれません。この人をスターウォーズの登場人物に例えるとすれば、ジェダイマスターのヨーダでしょう、やはり。

ヨーダは切断してからのキャリアが長いせいもあって歩くのが上手いとは思うけど、単に長ければ義足歩行が上手くなるというものでもない…(相関はするけどイコールではないと思う)。

とにかく、畏敬の念で見ていました。
私だけじゃなくて、周りの人(若い切断患者さんも含めて)も呆然としていました。
こういうことがあるから面白い。
時として専門家の小難しい話を聞くより生の患者さんに会う方が勉強になるし、興奮させられます。

ヨーダに会えて良かった。
これからもお元気で。

# by sakesukipt | 2010-03-07 20:49

「リハビリテーションという幻想」を読んで

本のタイトルに惹かれて上記の本を買いました。
ドキッとするタイトルですが、著者は2人の理学療法士です。

著者達は慢性期の患者さんをみてきた経験が豊富で、本の前半はこれまでの経験(というか人生の道程)が記述されていて、それが後半の2人の対談に説得力をもたせる構成になっています(この前半が効いて後半の対談の言葉も理解しやすいものになっているので良い構成)。周囲の無理解と戦いながら独自の方法論を作ってきた人間の説得力があって、慢性期のリハビリテーションに対する率直で正直な内容だと感じました。

著書達の共通認識として、「急性期や回復期ではリハビリは効果あるかもしれないけど、それ以降ではいわゆるリハビリ(機能訓練)に効果なんてないよ。リハビリに過剰な幻想を持つのは止めよう」というのがあるようで、それがそのままタイトルに表れています。こういうことを堂々と言う理学療法士の本が出版されることは意見の多様化という意味で良いことと思います。

「厚労省がこれからは介護予防だ!と言いだすと巷の流れがワーっとそれにいって筋トレだ!脳トレだ!といかいうのは所詮ブームに過ぎない。介護現場の人間はそんなものにほとんど効果がないことを感じている。もっと高齢者の実相に基づいたことをしなければいけない」という批判もありました。上から目線の批判に感じられる部分もありますが、著者達の高齢者に長年接してきた深い尊敬と愛情から発せられる批判だということもある程度は理解できる。

結局、人間いつかは死ぬのであって、リハビリで多くのことが解決するみたいな幻想は人間の実相に反しているというのがこの本に通底している認識だと思います。ちょっと観念的すぎるというか虚無的というか、そんな目で見たらそら全て無駄に思えまっせとも感じましたが。

急性期病院しか知らない私としては、とりあえず目の前の患者さんにベストを尽くすしかないし、急性期の患者さんの多数はリハビリである程度は良くなります。私はそのための方法論を考えてきましたが、それ以降のことをよく知らない。でもなんとなく想像していた部分とこの本に書かれているある種の部分(全てではない)は近いところもある気がした(経験したことがない人間が言うのもおこがましいが)。

リハビリというのは急性期、回復期ではリハビリの具体的な方法論が大事だと思いますが、慢性期ではそれ以上に認識というか哲学も大事なのかな、とも思いました。例えば、歩けることに意味はない、歩いて何をするかが大切だ、みたいな。今の私は患者さんをいかに歩けるようにすることしか考えてないし、いかに生きるかという領域まで立ち入るつもりはありません。

私もいつかそういう現場で仕事をすることが来るのかなー。

ま、定年まで勤めることができ、それ以降も生きることが許されるなら、自分が高齢者になって、いやでもそのあたりの意味を考えることになるだろう。

# by sakesukipt | 2010-03-03 22:13

Spring has come.

今日はよく晴れていて、風も適度にあって、気持ちの良い1日でした。
・・・が小さな学会があったので、浮世の義理で参加してきました。

・・・が途中で退席して、あたりをドライブ^_^;

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もう菜の花が咲いているのですね。全然気付いていなかったけど。
菜の花は何故川の周りに咲くことを好むのだろう?
なんか理由があるのでしょうけど、両者の並ぶ風景に癒されます。

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よく晴れた日の夕暮れに山の稜線をみていると、もうほとんど失ったけど、かろうじて残っているある種の心の琴線をノックされている気がする。子供の時にはあった無垢な心みたいなものが稜線を目で追いかけているうちに蘇ってくるような感じがする。でも、それは山と同じように随分遠くにあるのだろう。

もう少し年をとったら、こういう時に一句詠むようになるのかな ^_^;

# by sakesukipt | 2010-02-28 22:12

TKA術前の軟骨下骨骨硬化像における性差について

こんなタイトルをつけるとまるで論文みたいですけど(^^ゞ。

整形外科医と人工膝関節置換術(TKA)に関する調査をしているのですが、今日は6時間ぐらいレントゲンを見たり、過去のデータを集めたりしながらミーティングしていました。ちょっと疲れたけど面白かった。

約30人の膝関節のレントゲンを見ながら、「これはKL分類で3ですかね」「いや、4でしょう」などと関節症の進行程度のグレードをつけていたのですが、男女でちょっと違うのかなーと思いました。

TKAをするぐらいだから、どの人も術前の関節裂隙はかなり狭小化しているのですが、女性の方がよりひどい気がしました。男性の場合、裂隙が狭小化していても軟骨下骨の骨硬化像がそれほど明らかではないのに対し、女性は結構ひどい人が多い気がした。それだけ女性は我慢に我慢を重ねて、オペを決意する人が多いのかなと。逆にいえば、男性は女性より痛みに弱くて、早めに手術に踏み切るのではないかと。

私の経験では男性でTKAをする人は術後の経過が早く良くなる印象があって、これまでは男性のRAが少ないから、筋力は男性の方が強いから、などと思っていたのですが、ひょっとして男性は関節症がひどくなる前に手術するから術後の経過も良いのかなーとも思ってしまった。

つまり男性は女性ほど根性がない…とは言いませんが(^^ゞ、女性の方が痛みに強いのかな。
いかにもありそうな話だと思うけど、症例数が少ないのでなんともいえませんね。

しかし、これでよく生活できていたな、と思うようなひどい術前のレントゲンはすべて女性でしたね。尊敬に値します。

# by sakesukipt | 2010-02-21 00:42

わかるようでわからない

理学療法士をしていて、「患者さんにこうやって動いて下さい」とか「この運動はこういう理由で役立ちます」とか偉そうに言ってますが、実は本当のところはよくわかってない…と思うこともないではない。

脳卒中後の片麻痺はどういう状態なのか?自分ではなったことないからこれまでの治療経験でなんとなくわかったような気になっているだけのような気もする。
こうすればよくなるという絵は一応頭の中にはあるけど。

そんなことを考え出したのも、下肢を切断して義足を使っての歩行練習をしている患者さんを担当しているからなのですが、これまで下肢があって足裏で体重を支えていた人が、下肢の大部分が無くなり残った部分(断端)で体重を支えるということがどういうことなのかわかるようでわからない。患者さんから「これはどうすれば良いですか?」と聞かれて自分なりの答えを返すのですが、本当のところはわかっていない気もする。

下肢がある人(つまり切断していない普通の状態)でも装着できる義足(模擬義足)があるのですが、以前業者さんにしばらくそれを借り装着して歩行練習をしていました(結構きつくて筋肉痛になりました ^_^;)。

その結果、模擬義足でそれなりに上手く歩けるようになりました。今担当している患者さんにも私が模擬義足で歩くところをみてもらって「こうやって歩くんですよ」と伝えていますが、やっぱり実際の患者さんがつける義足と模擬義足では大きく異なる気がする。

それで思うんですが、中途半端にわかった気になるより、患者さんに色々な種類の運動をたくさんしてもらって「こうすればいいんだ!」というのを患者さん自身に気付いてもらうことも大事なのかなと。初めて自転車に乗る子供が最初はバランスがとれなくて、ビクビクしたり、こけたりしながら、それでもいつの間にか乗りこなすように。義足での歩行も歩きこむうちに体得できる部分もあるんじゃないか、と思っている昨今です。

どうやって自転車でバランスをとるか?というのを自転車に乗ったことがない人に説明するのが難しいのと同じように、義足でどうやって歩くか?というのを切断したこともない人間が説明するのもちょっとおこがましい気もする。そんなこと言っていたら仕事にならないけど、そういう視点も大事かなと。

それでその患者さんにはとにかく色々な運動をしてもらうために、自主トレを含んで3時間ぐらい運動してもらっています。果たしてこれで良いのか?と思うこともないではないが、とりあえず毎日少しずつ進歩はしています。

果たして走れるようになるのかなー?
試行錯誤の毎日です。

# by sakesukipt | 2010-02-19 00:39

ステロイドと大腿骨頭壊死

ステロイドという薬は色々な疾患で使われます。
内科(例:膠原病)
呼吸器内科(例:間質性肺炎)
神経内科(例:多発性硬化症)
皮膚科(例:皮膚炎。主に外用薬として)

それもこれもステロイドが抗炎症作用を持つからなのですが、よく言われるように副作用もありまして、肥満、ステロイド性の糖尿病、不眠、骨粗鬆症、精神障害とかが代表的です。

ステロイドは強力な効果があって、これで救われる方が一杯います。ただ、理学療法士をしているとステロイドを大量投与されて危機を乗り越えられたら後の方がほとんどなので、ステロイドの効果を直接目の当たりにする機会が余りなく、むしろ副作用を見る機会の方が多い ^_^;。仕事柄仕方ないか…。

病気の勢いが強い時はステロイドパルスといって点滴でステロイドを大量投与するのですが、この後に大腿骨頭壊死になって、人工股関節置換術をする人が時々います(一応言っておくと皮膚科で外用薬として使う場合は関係ないと思います)。

1回だけのステロイドパルスで両側とも大腿骨頭壊死になる人や、場合によっては30歳代で人工股関節置換術する方もおられます。

そういうのを見ると、うーん・・・と思ってしまう。
今の医学では防げない現象なんでしょうけど、股関節関連でこれだけたくさん見てしまうとステロイドに対して「…」と思ってしまうことも事実です。これはあくまで一面的な見方で、ステロイドを使わないと大腿骨頭壊死にはならないかもしれないけど、もっと大変なことになっていたでしょうから仕方ないと頭ではわかってはいます。

OAの人より大腿骨頭壊死の人の方が人工股関節置換術後のリハは良くなる速度が速いので、それがまだ救いでしょうか。それだけ若い人が多い故でもありますが。

# by sakesukipt | 2010-02-15 22:44

task-orientated

昨今、脳卒中片麻痺患者さんに課題志向的な運動療法が有効とする論文が増えてきました。わかりやすくいうと、片麻痺患者さんをベッドに寝かせての運動をいくらしたところで移乗や歩行などの立位での運動には関係ないんじゃないの?歩行を改善したかったら歩行をたくさん練習した方がいいんでないの、という考え方ですね。

私はこれに賛成でして、ある動作を改善したい場合、それを反復練習する方法は効率が良いと考えています。そんな考え方は専門性がないとか、勉強不足なだけだろ、という誹りを受けるかもしれませんが(否定できませんけど ^_^;)、シンプルでわかりやすい考え方が好きだし、自分の経験もあって、そういう思考に至るようになりました。

もちろん、ただ反復練習すれば良いという訳じゃなくて、理学療法士として感じたアドバイスや工夫を取り入れながら行うことも必要です。

ただ私の場合、これまで患者さんをベッドに寝かせて行う運動をやっているような余裕のある環境になかった。なんせ、患者さんをベッドに寝かせても次から次に多種多様な患者さんがやってきて、そっちに対応しているうちにベッドに寝かせた患者さんはいつの間にか眠っているみたいな ^_^;。そんなことを繰り返しているうちに必然的にベッド上で行うような徒手療法には距離を置かざるを得なかったし、とにかく反復練習を中心とした運動量を確保することを主眼にするようになった気がしますね。

最初はやむを得ず、今では確信犯的に反復練習を中心とした運動療法をやっていますが、最近は上述の課題志向的な運動療法の効果が実証されつつあって嬉しいですね。

やっと時代が自分に近づいてきたか、なんてね ^_^;。
それは冗談ですが、とにかくそういう課題指向的な方法を用いた論文を読むことで自信をもらっている昨今です。

# by sakesukipt | 2010-02-12 23:06

心電図

本屋をうろついていたら、医学書のコーナーに任天堂DSで心電図を学べるソフトが売っていました。最近はこんなものがあるんですね。医学書の世界も変わりつつあるようです。

近頃はモニター心電図をよく見るようにしているので興味もあって買ってみました。DS買ったけど全然使ってないので、こういう機会を利用しないと勿体ないという理由もありますが。

それにしても就職した最初はモニター心電図で心拍数を確認するぐらいでほとんど見てなかったなー。今考えると恐ろしい話だ。

もっとも、このソフトには心電図波形を見て、不整脈の種類を当てるゲームがついているのですが、やってみると全然わからない・・・(^^ゞ。今も心電図をほとんど理解していないことを痛感しました。

これを使ってひとつ勉強してみますかね。

# by sakesukipt | 2010-01-23 23:52

初めての経験

これまで下肢を切断した患者さんを結構みてきたのだけれど、ほとんどは血管原性の切断で、外傷性下肢切断の患者さんは1例だけでした(その人は下腿切断)。

今度初めて外傷性大腿切断の若い患者さんを担当することになりました。
目標はランニングできるようになること!
血管原性切断の場合の目標は歩けるようになることでしたが・・・

まだ義足ができていないのですが高い目標に備えて今のうちから鍛えさせてもらっています。患者さんには「まるで部活みたいだな」と言われています (^^ゞ。
とりあえず、片脚で縄跳び200回できるぐらいにはなってもらいたい。

なんか我ながら張り切ってるなー
余り入れ込み過ぎてもダメなんですが・・・

# by sakesukipt | 2010-01-21 22:46